2011年10月28日金曜日

パイロットになりたての頃(その2)

 ミッションランナのみなさん、こんにちは。

 決済方法などの関係で暗いニュースが立ち込め、若すぎてなんだか分からなかったことがリアルに感じてしまうこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。


 ミッションランナの基本といえば、引き撃ち(敵との距離を保ち、離れながら掃討してゆく)および遠距離射撃です。
 できうるならば、敵の射程外からぱしぱしと叩き落してゆきましょう。
 というようなことが Wiki にも書いてあります。当然です。基本です。

 私にも、当然ながらそんな時期がありました。
 だから、拾ったブラスタのステータスを眺めて、愕然としたものです。



 CL以上の艦船に搭載可能なMサイズブラスタのうち、高威力のシリーズ Heavy Neutron Blaster(リンクは Meta0 モジュールです)でさえ、スキル補正なしだと 3000m で威力減衰が始まり、+5000m より先ではほとんど当たらないか、当たってもダメージが激減します。

 FG以上の艦船用、Sサイズブラスタ Light Neutron Blaster(リンクは Meta0 モジュール)だと、最適射程は 半分の1500m 、有効射程も半分の2500m 。
 スキルやモジュール、弾薬の補正を考えない場合、4000m より先の敵にはほとんど当たらない。

 まして、威力を追求して Antimatter Charge なんて使おうものなら、RangeBonus -50% ということで、Optimal 750m(!!) + Falloff 1250m で 2000m から先の敵にはもはや使い物にならなくなります。

 今日び、地球の武装だって、もうちょっと遠距離のものがいくらでもありますぜ?
 この宇宙航海時代に、ゴルゴ13もせせら笑うような至近距離戦闘を覚悟しなくてはならないのです。



 カルダリっ子の私が、当初使っていた武器 150mm Railgun(リンクは Meta0 モジュール)はSサイズでも 18000m 先の目標に当たります。(Optimal 12000 + Falloff 6000)。

 通常、NPC海賊のFGクラス艦船が Orbit(周回)を開始するのは、こちらとの距離が 5000~15000m 程度のとき。
 相手の射程にもよりますが、20~10kmの距離で引っ張りながら一隻ずつ倒していけばよかったのです。

 逆にいえば複数のFGから 10000m 以内の距離で囲まれている場合は、非常に危険であることを意味したわけです。

 で、そこに有効射程 500m そこそこの、銀玉鉄砲のような武器を引っさげて、いったい誰が飛び込むっていうの? 阿呆か!
 と思ったわけです。



 さて、そんな私も、今ではブラスタ使いです。
 ええ、ええ。
 L4ミッションで、MWDを使って、敵に急接近します。
 全ての敵からターゲットを集めることもしばしばです。
 最適射程はスキルやモジュールで補正しても 2000m 程度です。
 PvPか! とツッコみたくなるような、至近距離戦闘です。

 Corpメンバからは「特攻魂」「切り込み隊長」「こういうのって性格出るよね」などなど、それはひどい言われようです。



 さて、今回は、そんな武器の特性のうち、タレット(Turret:砲塔)の数値を見てみましょう。

 Wikiのページ:
 http://wikiwiki.jp/eveonlinejp/?System%2FWeapon%2FTurret%20Guide

 まぁ、だいたい載ってますね。
 私感ですが、Optimal Range と FallOff Range は命中率だけでなく、威力にも影響している気がします。
(ブラスタの場合、てきめんに)

 いずれお話しする機会もあるかもしれませんが、ビームとパルスは EM(Energy:電気系)とTherm(Thermal:熱系)ダメージに固定。
 レイルガンとブラスタは、Therm と Kin(Kinetic:貫通系)ダメージの固定。

 Projectile タレット ( AutoCannon と Artillery Cannon ) は特に Exp(Explode:爆発系)ダメージに優れますが、弾薬で様々な属性を選べます。
(その汎用性の高さ、キャパシタを消費しない利便から、タレットはかなりの高値です)


 タレットで重要なのは、射程距離(Optimal/FallOff)のほか、Tracking でしょうか。
 敵艦に対する砲塔の運動性能だと思ってください。

 どんなに威力の高い武器でも、当たらなければ意味がありません。
 適正な射程にきちんと収めること、敵と自機との相互運動による位置関係と角度の変化を、タレットのトラッキングに収めること。
(これも私感ですが、タレットの最終性能としてのトラッキングに対し、その 2/3 程度以下の角速度かつ、サイズの適合する相手であれば、適切なダメージが出るような気がします)

 つまり、トラッキングが 0.15 rad/sec なら 0.1 rad/sec 以下、MサイズブラスタならCL以上の敵に対して、もっともまともにダメージを与えられる(気がする)というわけです。
 より小さな敵に対しては、俗称「軸あわせ」が必要です。
 一番簡単な方法は、敵から一直線に離れる、もしくは近づく方法です。
 これによってトラッキングを最小にし、敵艦の運動方向に対して正面から射撃するわけです。

 小型艦に至近距離を Orbit されると手に負えなくなるのは、こうした理由です。
 逆をいえば、至近距離を敵のトラッキングより早く Orbit できれば、どんな大砲に狙われていようと関係ないわけです。
 私がブラスタ機体でミッションを(命からがらとはいえ)こなせているのも同様の理由です。
 もちろん、いずれかの敵に近づくということは、他の敵から離れることを意味することもありますから、最適射程かつ最小トラッキングでこちらを捕捉する敵が、なるべく少なくなるような戦略構築が必要です。

 時には集団から大きく離れて(各艦の速度差で)集団を分離させたり、小型艦をドロンに先に殲滅させたりもします。

 これに気がつかせてくれたのが、私の場合は AS(Assult Ship)Ishkur です。
 主武装ブラスタで、スキルさえ整えば5機までの Light Drone を展開させてくれます。
(セントリドロンを1機展開したこともありますが、あまりお勧めできない結果でした(笑))

 とても思い入れの深い船なので、またいずれ紹介するかもしれません。



 このように、武器の射程とトラッキング(さらにいえば敵艦船サイズの相違)によって、最適な距離と速度、運動方法が変わります。

 こうした、武装特性と運動をミックスした戦術の適用と戦略構築もEVEの(主にPvEでの)戦闘における楽しみの一つです。

 え、大型艦? あれはただの的です。乗りませんよ、私は。

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